『本に音楽を。』

第一回
本「人間失格/太宰治」×
音楽「あの娘はあぶないよ/小島麻由美」


「人間失格」のハイライトは
「おい!とんだ、そら豆だ。来い!」
なので、人間失格を読んだ後はいつもしばらくそら豆を見るとニヤニヤしてしまうのだが、多分そら豆の話じゃない。


登場人物である、主人公の葉蔵
「何でもいいから、笑わせておればいいのだと、必死のお道化のサーヴィスをしたのです。」
葉蔵を表す、一節。
お道化のサーヴィス。
凄いセンスである。

そんなお道化の葉蔵の他にも、
葉蔵の六つ上の、
こちらも少々タイプの違う道化の
画塾生の堀木。

葉蔵の妻になったヨシ子。
後に葉蔵は、
信頼は罪なりや。
無垢の信頼心は、罪なりや。
とヨシ子に向けて綴っている。


さて、「小島麻由美」は、
私が、中学の頃クラスメイトとは当時
分かち合えなかったジャンルの中で、
一番最初に大ハマりしてしまった
歌手である。
音楽好きだった塾のF先生
(この先生の影響をかなり受け、今に至る)
にCDを借りたのがきっかけだ。

〜〜〜〜〜〜〜
「あの娘はあぶないよ」

それはいつどんな時でも起こりうる 
崖っぷちブルース
大きな目に涙浮かべて 
あの娘はいつもあぶないよ。
ある朝 目が覚めて 
この世でひとりぼっちだとつぶやく
そうだ!大好きな人に最後の言葉お別れをしよう。
(後略)

〜〜〜〜〜〜〜


是非、メロディーと合わせて歌詞を聴いていただきたい。

退廃的なメロディと、気だるく、
孤独と滑稽な唄い方と歌詞は、
人間失格の登場人物によくあてはまり、
「あの娘はあぶないよ。」を聴きながらの
「人間失格」は、
それをとりまく周りの人物を巻きこんで
滑稽の極みを表現できる。
火曜日の放課後にでも鑑賞するのが
ぴったりだと思う。


PS.
堀木としていた葉蔵の発明した遊び、
対義語(アントニム)の当てっこゲーム。
(例えば、黒の反対は?罪の反対は?等を論じる。)
これの真似事がしたい。
なかなか面白そうだ。

わか

花とポップス-タフな乙女のアパートメント-

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