ねこらむ、第4回です

このお盆休みにウチの猫が熱中症になりました。

でしょうね。

あんなに毛むくじゃらなのに今までならなかったほうがおかしい。


いつもならアタシが帰ると、いちもくさんに玄関で出迎えをしてくれるところが、猫の代わりに出てきたのはアタシに似てヌボっとしたウチの母親で、その母親が低い声で「杏(あんず)がおかしい。」と言うのです。

2階に上がると、椅子の下でアンモナイトのように丸まって、動きません。

「あーんーずー?」と顔を近づけると、面倒臭そうにこちらを一瞥しては顔をうずめてしまいます。

1日半まったくゴハンを口にせず、水も飲んでいないというグッタリとしたボロぞうきんのような姿は、突然寿命がきたかと思うほどです。


下に降りて来れない杏のために、母親は皿に水を張り、せっせと2階へ持ってきては、「飲みなさい」と促します。

それでも杏は口を開かず、口の代わりに開いた目は、まるでうつ病患者の様です。

これは明日、くわじまさん(動物病院の先生)に診せるしかないな、と諦めました。


そんな翌朝、杏が動きをみせました。

階下にいた我々は、ヨタヨタと降りてきた杏を「オ〜っ!!あんずや!!」と賞賛の声で迎えました。

杏は、ふとい前足で母親を引っ掻き、そして何かを要求するような強い口調で「にゃんっ!」と訴えます。

うつわを差し出すと、あごをビシャビシャに濡らしながらたっぷり水を飲みました。

そこまではよかったのですが、この日から杏は「置き水」を飲まなくなってしまいました。

置き水があるにも関わらず、人の手から差し出された水でないと飲まないなんて、はて、何様のつもりでしょう。


誰もいないときは置き水のんでるくせに、まったく。


皆様もこまめな水分補給を。

ありがとうございました。

舞草

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