ねこらむ、16回です。
去年の今頃、アタシはパスポートを取った。
以前取ったパスポートはとっくに期限が切れていて、次は絶対に有効期限10年のパスポートを取ろうと、なんの迷いもなく10年有効のそれにした。
春休みを使って海外に行こうとしてたのに、それから間もなく新型ウィルスが流行りだし、せっかく取ったパスポートは未だに使えていない。
びっくりするほど証明写真がブスだったことも忘れていて、ちょっと懐かしい気持ちにすらなった。
飛行機が好きだ。その土地に行くことも好きだけど、空港に向かう大きなバス、空港のコーヒー屋さん、見知らぬ人とのひじ掛けの争奪戦も含めて、やはり飛行機が好きだ。
しばらく飛行機にも乗れてないなぁ。
思い返せば最後に飛行機に乗ったのは、飼い猫のすこやかを迎えに行った時だった。
犬猫の里親を募集するサイトで、まるくてゴロっとしたパステルカラーの三毛猫に一目惚れ。さてどこのコか?と場所をみたら「鳥取県」っていう。トットリ?
大阪よりあっち側のことはよく分からないし、そもそも猫って飛行機乗れんの?
なかなか行ける場所でもないし、写真でしか見たことない砂丘などにも寄ってみたいと思ったけれど、小脇に猫を抱えたまま砂いじりなんてできるわけもなく、朝に羽田を出て、昼前には鳥取に着き、保健所で猫を受け取ったその足で空港に送ってもらい、3時のおやつどきにはすでに東京の家にアタシと猫はいた。
駅前にあったモスバーガー、アタシが唯一鳥取で食べたゴハン。
飛行機に乗りたい。最悪土地に降りれなくてもいい。ウルトラクイズみたいに正解率が低くてハワイの砂浜を目の前にして、砂に触れることもできずそのまま機内に戻されるみたいなあの感じでも構わない。誰か分かるかな、この表現。
猫がいたら旅行は無理かと思ったけど、あいにく実家も近いし、エサの面倒くらいはみてくれそうな友達もできた。
すこやかもだいぶ人に慣れたし、もういつだってアタシは旅に出れる。
参考までに。すこやかの東京までの飛行機代は、ANAで6000円。ケージ代、別。
空港での猫の預け場所と受け渡し場所は、スーツケースを預ける時のそれとまったく同じ。
もちろんケージに移す時の脱走防止もない。いるのは、月に数回あるかないかの動物の空輸にオロオロするかわいいスチュワーデスさんのみ。
かわいい、って本当に正義なんだろうか。
今日もありがとうございました。
舞草 香澄
鳥取砂丘コナン空港。小さい空港だった。↓
里親募集サイトに掲載されてた時のすこやか↓
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